nanashiの一人語り

とりあえず適当に。

進撃の巨人33巻 すべての犠牲は地鳴らしを止めるため。


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第131話 地鳴らし

第132話 自由の翼

第133話 罪人達

第134話 絶望の淵にて

 

 

「島を…エルディアを救うため…それだけじゃ……ない。」

「壁の外で人類が生きてると知って…オレはガッカリした。」

 

 

 

 

分かるううううぅぅぅぅうぅっっっっっ!!!!!!

 

私もまったく同じこと思ってたっていうか、そう思ったよねみんな?

未開の地を冒険したい気持ちわかるぜ。

でもそこは未開の地どころか島よりずっとずっと文明、技術が発達した場所だったわけで。

自分は世界全体から見たら色んなことに後れを取ってる極めて無知で小さな存在に思えるその気持ち分かる!!!

…エレンはそこまでは思ってないかもしれないけど。

 

エレンが地鳴らしをした理由は仲間たちを守る為だけでなく、アルミンの持ってきた本に書いてあった世界を人類がいない状態で見たかったって理由もある?

そこにいた人を殺して夢見てた世界から退場させ、建造物も全て踏みつぶすことで歴史を消し、未開の地の世界にすることも望んでいた…と、解釈しました。狂気をはらんだ純粋な心ともいうべき…か?

エレンが先の未来で見たという景色はこの景色の事なの?もっと感動的な意味を期待したのに残念。

最近のエレンってすっかり悪のカリスマ的存在になっていて頭もキレて男らしいフェロモンも出てきたかと思ったけど、もし地鳴らしの理由にそれがあるのなら…ちょっと興ざめしちゃう。あ、漫画にじゃなくてエレンという男の子に対してね。私がただゆがんだ解釈をしている可能性も大いにある。

 

 

…とまぁ色々あってアルミン♡アニはめでたくカップルになりました(!?!?)

こういう展開も早いな!!そらミカサもビックリだわ!!!

この二人の甘酸っぱい会話シーンは見てて不思議な感覚でした。だってこれ進撃の巨人よ?(笑)

主要キャラがどんどん死んでいくからいったい誰を推しにしたら心が傷つかなくて済むんだろうと悩むことで有名なあの進撃の巨人よ!?笑 

…えっと、とにかくアルミンとアニって凸凹がかみ合ういいカップルだよね。

 

み…みんなのフロックパイセン キタァアァァァァァァァッッッ!!!! 

案の定生きてた!!!

進撃の巨人:執念深さランキングの上位に入る勢いだ!!

1位のリヴァイと遜色ないぞ!!!

見事に燃料タンクに穴開けてみんなの邪魔して島と島のみんなを守ろうとして、死んだ。

最後の最後でちょびっとこみ上げてくる同情心。ちょびっとね。

 

…でフロックパイセンのお陰でハンジがここで犠牲となるんですがね!!!!

これ最初読んだときめちゃくちゃフロックに恨みの感情が湧いた(笑)

あいつがあんなことしなかったらハンジも一緒に行けたのに!!!…って。

でも2回3回と読んでいくうちに、ハンジはようやく解放されたのかもと思うように。

エルヴィンから団長のバトンを渡されてからハンジはずっと大変そうだった。

っていうかそれまでの調査兵団とやること自体が(無垢の巨人を駆逐してから)全然違うもんなぁ。エルヴィンが団長だった頃はハンジも活き活き伸び伸びしてたけど、団長になってからは外の世界の事や、部下の事、エレンを導いてあげれなかったことなど色んなことがハンジにのしかかっていた。

ハンジが疲れている描写が何回もあったもの…。

まぁそれでもハンジなら何とかやれたんだろうけど、”順番”が来てしまったのよね。

ハンジ本当にお疲れさま。最後亡くなった仲間とのああいうやりとりを先生が作ってくれたのも先生のお疲れ様の想いがあるからなのかなと勝手に思っております。

この仲間の中には初期の頃の人たちも描かれていて、なかなかニクイ演出です。

サシャがあえてこっちを向かずに飛んで行く飛行艇を見つめているのもいい。

そしてハンジのすぐ近くにハンジの遺体が巨人によって潰されたであろう血の跡っぽいのがわざわざ描かれてあるって皮肉ですか先生。

  

皆と話すエレンはなぜか子供姿に戻ってしまっているけど、どういう影響でそうなったんだろう。

二人が並んだ姿はまるでエレンを始祖ユミルが利用しているようで、すっかり悪の親玉的存在に見える(笑)

あれ、この子可哀相な子ポジションだったよね…?

 

もしかしてこの子供姿のまま最初(1巻)に戻るのかなぁ?

「 いってらっしゃいエレン」と髪の短いミカサに声をかけられ目を覚ます子供時代のエレンに戻るのかな?

エレンが初めて始祖の巨人の力を使った時もミカサのマフラーを「オレが何度だって巻いてやる」とか言ってたのは実はその暗示?

当時はこの先の未来を言っていると思ってたけどループしている世界? 

 

ファルコはもはやエレンの手駒となってしまったジークの脊髄液の影響で羽の生えた巨人になる…らしい。彼らがミカサ達に合流することでジークへの攻撃の手掛かりになるんだろうか。だって始祖エレンが出現させた獣の巨人にジークが入ってるように見えないのよね。羽の生えた巨人とかどんなビジュアルになるんだろう。…楽しみ♡

作中で何度も鳥が描かれていたのは最後に鳥ファルコとガビの働きによって話に大きい影響を与えると言う事なのかな。今、文字を打っていて思った。最初は先生は鳥が好きだからよく描いてるのかなと思ったけど、ここへきてファルコの巨人が鳥モデルになるってことは重要な意味を持つに違いない。

 

 

アニイイイィィィ!!!

良かったな父ちゃん生きてたぞ!!!もう死んだと思(ごめん)

戦士となった子供たちが戦う姿を見れるなんて良かったですねとは言えないけど(笑)勇気をもらえたのでは。ライナーのお母さんなんて正直気持ち悪かったから、今回の事で自分のやっていた事に気付くことが出来て良かったよね。

 

 

33巻最後のセリフはアルミンの

「エレン…もう一度質問させてくれ。「君のどこが自由なのか」って。そこから引きずり出した後…」

 

はっ!!

こういうセリフがあるってことはエレンは自由じゃなかった??

未来を知れるからこそ自由が無い??

浮かない顔の日々だったのは不自由な状態だったからということ…?

未来の自分がするからするに決まってるってエレンの心の声がそれを表しているのかしら。

アルミンは”自由意志”で、エレンは”自由意志ではなく”この場にいるということを意味しているのかなぁ。

 

33巻終わり。

 

はぁ…。人がどんどん地鳴らしによって死んでいく…。

みんな逃げて踏みつぶされて…。

ラムジーの踏みつぶされる姿は先生気合入ってたなぁ…。

だからこそ子供エレンの「自由だ」の爽やか極まりない絵の不気味さが引き立つ。

 

目の前に迫る地鳴らしの恐怖に、自分たちがいかに問題から目をそらし、パラディ島に住む人たちを憎しみの対象に利用しようとしていたのか認める言葉があったけど果たしてそれは地鳴らしを止めたあとも続いてくれる気持ちなんですかね。

もしその気持ちが本当で、沢山の人が持ち続けてくれたのなら世界はついに変わり始めることが出来るんだけど。

 

次回はついに最終巻。

寂しいけど…彼らの苦しみを思うと終わってほしいとか思っちゃうのよね…。 

話が続く限り彼らの苦しみが長引くわけだし…。

世界が納得する解決策など存在しないとさえ思うようなこの問題を最後にどう持っていくんだろう。

 

 

最後に…進撃の巨人のアシスタントの皆さん!!気の遠くなるほどの数の逃げ惑う人間を書いてくださったお陰でリアリティが増しました!ありがとうございます!!


次回、最終巻。