進撃の巨人28巻 攻めの思想と守りの思想
第111話 森の子ら
第112話 無知
第113話 暴悪
第114話 唯一の救い
前回の終わりにエレンの脱獄を手助けした兵士は100名余りにものぼるそうで、結構幅利かせてたんだな…。
彼らは兵団が決断を先延ばしにすることや、裏でエレンの巨人の力を他の兵士に移そうとする計画を進められていたことが離反のきっかけになったみたい。
この後ハンジたちとサシャの両親、家族、そして今お世話になっているガビたちがレストランにそれぞれの理由で偶然集まるわけだけど、こうなるよう27巻でちゃんと伏線が張られててちょっと驚き。
そのレストランで料理人のニコロがサシャを殺された怒りでガビをワインでぶん殴ろうとするんだけど個人的にサシャは凄くお気に入りのキャラだったので申し訳ないけどぶん殴ってほしかった(ごめんなさい)…けどぶん殴られたのはガビをかばったファルコで、本当に彼はなんて健気なガードマンなの…!
そしてここで二人の人生が変わったな…。
まぁ結局ガビはニコロに殴られたのでもうこれでサシャの事は飲み込もう…。
なんて思ってたら、サシャ父の言葉に感動。
サシャが殺されたのはこの世界情勢のせい(実際はもっとセンスのあるセリフ)と考え、ニコロを諭した…。
ううう…泣いちゃうよ…なんて深い考えなの。自分が恥ずかしい…。
サシャを思って泣いている人たちの姿を見てガビの心に何か芽生えたかも?
はぁ~…、しんみりして次のページめくったらとんでもないセリフで111話終わりやがった…!
27巻に憲兵たちがワインを飲む描写が割としっかりあったけどそういうことだったのか…!アイツどんだけ脊髄液提供してるんだよ!!!
脊髄液ってよく知らないけど(よく知らない人の方が大半)そんなにたくさん取れるものなの…?
まぁ巨人の力でジークは基本死なないけどさ…。1本のワインにどのくらいの量入れたら毒ワインとして成立するのだろうか…。恐ろしい…。
そして飲んでしまったファルコは恐らく何らかの巨人を継承すると思われる。
この恐ろしい状況に頭がポカーンとなってたら、デビュー当時のジャスティンビーバーさながらのヘアスタイル、フロックとその他イェーガー派がレストランに登場。
争うつもりはないと主張する兵団の申し出を断り、ハンジにジークの居場所まで案内させるつもりらしい。
エレンはピクシス司令がイェーガー派に島の命運を委ねるような賭けはしないと読んでいるらしく、これが本当にその通りだった。エレン…そんなことまで出来るようになったの…?あぁ、ここで”賭けてみる”のがエルヴィンなんだろうな。
で、別の部屋にてメンタリスト・エレンとやっと話すことが出来たミカサとアルミン。
っていうか冗談抜きでメンタリストになってしまったのか。二人ともどんどんエレンの口撃にボロボロになっていくぞ(※メンタリストとはそういうことをする人ではありません)
アルミンの脳や意識って何分の1かはベルトルトが介入してるの?じゃあ27巻で水晶体アニにお触りしようとしたのはきっとベルトルトのせいなんだな!きっと!!!
んでもってアッカーマン一族についてもメンタリスト・エレンが教えてくれた。
どうしてアッカーマン一族はあんなに強い(人外)ヤツばかりなのか。それは人の姿のまま巨人の力を引き出せるかららしい。そして彼ら一族はエルディアの王を守る意図で設計されたから、宿主と認識した人間を守ろうとする。まぁこれには色々と条件が重なる必要があるみたいだけど。「道」を通じて過去のアッカーマン一族の戦闘経験まで得ることが出来るらしく、どうりで人外の強さだったわけだ。
じゃあエレンの言うようにミカサがエレンに執着していたのはアッカーマンの習性だったの…?恋心(愛)ではなく???
えええ、なんか嫌なんですけどぉー。ロマンが無いよー。
せっかく久しぶりにエレンと喋れたのにミカサは深く傷ついたし、アルミンもエレンに殴られてボロボロだし、シガンシナ区に強制的に連れていかれるし…。仲良し3人組はどうなるんだ…。
場所は変わってリヴァイ。
壁内の不穏な状況を聞き、エレンを別の奴に食わすというピクシス司令の裏の計画を知る。
でもリヴァイは今まで散々仲間を犠牲にしてエレンを守ってきたわけで、今さら殺すなんて死んでいった仲間たちを思うと出来ない。うん、そりゃそうでしょう。20巻分近くエレンを守ってきたのにここへきてエレンを見限るなんて出来ないよなぁ。
…なのでリヴァイの独断でエレンではなくジークを他の奴に食わすことに。
決行しようとした矢先、ジークの仕掛けていた保険が力を発揮する…。
まーた先生、リヴァイにツラいことさせるじゃーん。毒ワインを飲んでしまった仲間が上からボトボト巨人となって落ちてくるなんてさ…。前の獣の巨人との戦いのときは仲間が突っ込んでいく姿を見て、今回は巨人にされ戦う…。
リヴァイが巨人にされた仲間達のうなじを見て、
(まだ…そこにいるのか…?お前ら…)
って言葉…。…もう泣きましたこれは。
展開がこうなってしまったことについてジークは「俺だってなぁ…こんなことはやりたくなかった…。でも悲しいよ…これは戦いや争いじゃない。…決別だ。お互いを信じることが出来なかった。だがそれも無理はない。あんた達とはあまりにも見てきた世界が違いすぎたんだ。(省略)」
また胸糞展開にしてくれたジークだけど、言ってることも分かる。いや、もっと他にやり方あるだろ!!と言いたくなるけど言ったところで理解されない、しようとも恐らくしない。待ってはみたものの何も変わらず時が過ぎ、もうその時が来てしまった。
………なんて理屈はリヴァイには通用しなかった!!!!!
あの巨人の数を一人で片付け(※普通は死にます)ジークと読者に睨みを利かせて登場。そしてカッコいいセリフ吐いてあっっっさりバトル終了。
…うん、やっぱり強くてかっこいい奴についていきます。
リヴァイ兵長の言う事が正しいことです、はい。
…でついに謎に満ちたジークの過去編。
っていってもですね、同情なんかしないです。
あれだけ仲間殺されてますから。
迫害されてたからって同情なんてするわけない。
同情なんて。
同情なんて…。
同情なんて……。
ちょっとだけしてもいいでしょうか!!!!!!!
ちょっとだけ…!!いやぁ~、これ読者の中にはうちの家もこんな感じだったな…って人もいるでしょう。ジークがグリシャを嫌っている様子だったのがここで理解できる。
それに…。
あ”あ”あ”あ”-!!!
どうしよう、同情どころか考えにめちゃくちゃ同意できますです。
世界の真実が分かってエルディア人が一体どういう存在なのかを知った時から、この問題を解決するにはどうしたらいいのかとずっと疑問だったから。
ジークの「…何よりそもそも僕ら(エルディア人)は生まれてこなければ苦しまなくてよかったんだ」って言葉が重いっ!!!
ジークはジークなりに本当にエルディア人を苦しみから解放してあげたいっていう想いだったんだ…。
あの個性的なメガネはトム・クサヴァーさんの物だったのね。
21巻か22巻あたりにチラッと写ってた人がそうか。二人のキャッチボールで培ったジークの投球技術が後に大量殺人に使われることになるとはね…皮肉…。
ジークとクサヴァーさんはお互いがお互いに救われて、この残酷な世界を生きる励みにしていたようですな。
クサヴァーさんのセリフで「私が戦士になった理由は贅沢な自殺の方法に飛びついた格好に過ぎない。」ってあるけど相変わらず言葉のセンスが光る…。
”格好に過ぎない”とかよく思いつくなぁ…凡人の私だと”飛びついただけ…”で終わっちゃうよ。
28巻の最後は全てのリヴァイファンがギャーッ!!!!となる展開で幕を下ろすわけだけども、…もっ、もちろん大丈夫だよね???
人気投票第1位のキャラクターをまさかそんな…ねぇ…?
…………………。
28巻終わり。
”イェーガー派”をまとめるリーダー(って言っていいのか?)フロックはエレンに対して信頼等の感情が見えるけど、エレンの方は彼らの事をどう思っているんだろう。結構過激なんだよな…。言っていることに納得できることもあるけどさ、基本…下品だよね。
あとアルミンがエレンを殴った時の効果音文字に
ゴトオオサアンってあったけど誰ですか先生?笑
最近になって先生がこういうの入れてることを知ったので気を付けて読んだんですけど案外堂々と書いてるもんですね(笑)
まぁとりあえずリヴァイが退場しそうな雰囲気で終わりましたが
そんなこと無いでしょう^^
ないないっ!
ないよ。
うん……。
……でもこれは「進撃の巨人」だしなぁ…。