nanashiの一人語り

とりあえず適当に。

進撃の巨人24巻 バカキャラが恋しいこの頃。

 

 

 

第95話 嘘つき

第96話 希望の扉

第97話 手から手へ

第98話 よかったな

  

あの日、超大型巨人が壁を壊し壁の中の平和が崩壊された日の裏側を知ることができた。

いま改めて考えると、前にエレンが超大型巨人のせいでお母さんが死んだことを知ってどう思ったのかベルトルトに聞いたとき、『気の毒だと思ったよ』と何処か投げやりに言ったセリフが今となっては全然おかしくない。気持ち分かる。

 

あの時はこいつ悪魔かっ!?って思ったけど、それまで平和に暮らしていたエレン達壁の中の人とは違ってずっと苦しんできたもんね。それにこれから殺す人達…。そこまで心が痛まなかったのかな。

 

マーレ編に入ってからずっとエルディア人に対する態度が悲しすぎてしょうがない。

でもエルディア人は巨人になれるし、過去にしたことや、エルディア人が存在する限り9つの巨人がこの世界に存在することになるのだから世界の人々から忌み嫌われてもしょうがないともいえる…。この体質?のせいでマーレ人もエルディア人も同じ人間なんだから仲良くしようゼ!なんて発言が出来ないわけで。

ど…どうするつもりなんだろう先生…。

ただ、過去の歴史が本当にその通りなのかはまだ信じられないなぁ。進撃の巨人ってそういうとこあるし。

 

そして今回新たに出てきた重要な存在が名誉マーレ人のタイバー家

裏でマーレ国を権限下におくとんでもない一家。

まだ出ていない「戦鎚(せんつい)の巨人」を管理しているようだけど、どんな能力を持ってるんだろう。

パラディ島がいかに世界にとって脅威か説明し、1年以内に制圧する宣言を行う役割を引き受けてくれるそうだけど、やはりそこには何か思惑があるようで。

 

タイバー家の当主ヴィリーとマガト隊長の”家の増築”やら”老朽化”、”使える柱”など、二人にしか分からないやり取りは何なんでしょうね。「祭事」において世界にすべてを明かすとは?エルディア人、巨人の終わりのない問題に対し一つの解答を導き出したというけど、どのような内容なのか次巻が気になりすぎる。

 

あともう一つ初登場のエルディア人のウドを助けてくれた女性…、東洋から来たヒィズル国の人らしいけどこれからどう物語に関係してくるのか。東洋といえばミカサにもちょっと雰囲気が似てる。

 

そしてライナーですよ。マーレ編の主役。

お父さんからは拒絶される、お母さんは自分の夢を押し付けてくる、唯一の誇りだった戦士に選ばれたのも本来なら自分では無かった…。「可哀相」なんて言葉にも出来ないよ。

本人はマルセルが死んだことで自分がマルセルになると言ってたし、マルセルの弟のポルコもユミルの記憶を通してライナーを見たときにマルセルのマネをしてると言ってる。

ライナーは…その方が気楽だったのかもしれないなぁ。

 

ライナーが引き金を引こうとする絵はショッキングだったけど、彼の心境を考えると死なないでとはとても言えない。ライナーがアニやベルトルトより葛藤しているのは、自分が本当なら選ばれなかった事も関係しているのかな。ライナー自身もエレン達の前では本当の自分とは違う立派な自分を演じているのを分かってる。

マルセルを襲う巨人化したユミルから過去のライナーの回想ではベルトルトがライナーを置いて逃げてた絵だったのに、本当はライナーがベルトルトやアニを置いて逃げてたのね。

さすが先生…よく考えてる…。

 

そしてアニ(ノД`)・゜・。!!!!アニはずっとしっかりしてる。

ライナー、ベルトルトよりずっと色んな働きをしてたみたいだし。女型の巨人の作戦の時もそうだし結構可哀想な役目。

そして彼女から見たライナーはずっと滑稽に映ってたんだろうな…。エレンたち訓練兵と仲良く振る舞うライナーに辟易していたと思う。

アニ「吐きそう。それ以上顔を近づけないでくれる?」

のセリフにアニのライナーに対する気持ちが詰まってる。

アニから見たライナーと、エレン(読者)から見たライナーの落差がすごい。

 

正直今回はライナーの心情が重すぎて長髪エレンの登場の衝撃がかすむ(笑)

ファルコと長髪エレンが初めて出会う時の描写ってあんまり作品に意味が無いように思えてたけど、さすが進撃の巨人。ちゃんとした伏線でした。

ファルコを利用した何度もの手紙のやり取りの真相は何なのか、手紙を送った”家族”とは誰のことなのか…。”家族”がくれたというグローブはどうしてもジークを思い起こさせるけど。

それとエレンの足どうなってるんだろう。巨人の力がある限り足って無くしても治っちゃうはずなのに。包帯変える時とかに煙出てバレちゃうよね?

 

あと何気におじいちゃんと会ったエレン。あの人グリシャのお父さんだよね?21巻ではグリシャの回想で出たからあまりこの人の想いみたいなのは分からなかったけど、気がおかしくなってしまうくらい自分の子供たちが壁の外に出てしまったことを悔やんでいたのが分かって良かった。あの回想だけだと…ちょっとヤバい父親よね(汗)

  

エレンの言葉をメモ。

エレン『皆「何か」に背中を押されて地獄に足を突っ込むんだ。大抵その「何か」は自分の意志じゃない。他人や環境に強制されて仕方なくだ。ただし自分で自分の背中を押した奴の見る地獄は別だ。その地獄の先にある何かを見ている。それは希望かもしれないしさらなる地獄かもしれない。それはわからない。進み続けた者にしか…わからない』

 

 

さてさてエレンとまさかの場所で4年ぶりに出会ったライナー。

この後の会話が気になりすぎる。

 

25巻に続きます。