nanashiの一人語り

とりあえず適当に。

進撃の巨人21巻 vs女型の時も今回も踏んだり蹴ったりのリヴァイ兵長

 


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第83話 大鉈(おおなた)

第84話 白夜

第85話 地下室

第86話 あの日

 

 ふぅー…、前回の20巻の話が重くて恐る恐る読んだけど、その傷が塞がらないままさらに頭をぶん殴られた感じ。こんな真実があったとは…。飛行船が現れたときは頭が混乱しました。しゃ…写真…?シャシンって何だっけ…?みたいな(笑)

21巻は話が濃すぎてすっっっごく長くなってしまった。

 

 

まずは21巻の半分を占める、生き残らせるのはアルミンorエルヴィンどっち問題。

結果的にアルミンが生き残ることになったけど、その方が良いと私も思う。

団長としてツラい決断をずっとしてきたエルヴィンを今度は巨人にさせてまで延命させることは、いくら人類のためとはいえ…。大局の為には非情になることも大事だとこの進撃の巨人で学んだけどもも…とにかく自分がエルヴィンだったらイヤだ!!!!

そして前巻までずっとエルヴィンってサイコパスでは…?と思ってたけど、リヴァイに「ありがとう」と感謝している様子を見て、あ、これはサイコパスではないと確信。今までこういう描写が無かったのでつい…。ごめんね、エルヴィン。

 

それにしてもアルミンがまさかこんな立場になるとは…。確か【進撃の巨人 INSIDE 抗】という公式ガイドブックで、アニメ版進撃の巨人の監督さんがアルミンはもっと重要な役割になるはずとか言ってた気がする。このままエレンのそばにいる幼馴染で終わってほしくない的な。確か先生もアルミンはそういう風にするつもりはないって事を言っていたので、それはこういう事だったのかぁ…。

  

で、あの忌々しい獣の巨人ジークはなんとエレンと異母兄弟でした。

なんちゅう兄弟だ!!!!改めて見たらグリシャにすごい似てるな…。

「俺達はあの父親の被害者」は巨人にさせられたことを指すのかな。ジークもグリシャによってマーレの戦士になるレールを敷かれていたし。そのこと?

「いつかお前を救い出してやるからな」はこの壁の中からって事かな。やはり異母兄弟だからか他の人とは違ってエレンにはずいぶん優しい。

 

結局ライナーは殺さずにジークに持っていかれたわけだけど、これがどう物語に影響していくんだろう。ベルトルトは何だかんだで割り切ってたような気がするけど、ライナーはなかなか出来なかったみたいだし、壁の中の人たちを知ったライナーが壁の外にいる人たちとの架け橋になってくれたりしないかなぁ。てか水晶体アニちゃんはどうなるの~(笑)

 

20巻から引き続きボロボロの調査兵団だけど(しかも残り9人)今回は特にリヴァイがぁ…。

20巻もとんでもなく働いて、21巻早々巨人の血を浴びて白目で現れるホラーさながらの登場させられ、エルヴィンに注射したいのにアルミンに注射しなきゃいけない空気にモヤっとしながらも注射渡そうとしたら、フロックがエルヴィンを連れて現れたお陰でエレンから詰め寄られミカサには刃を向けられ、フロックにはエルヴィンの事を悪魔だと言われ(しかもフロックは壁の向こうでリヴァイがどれだけ頑張ったのかみんなに説明してくれなさそう)ハンジやエレンの落ち込む話を聞かされ、ついに地下室で探し物を見つけたと思ったら天地がひっくり返るほどの”クソみたいな真実”が記されてるし、ハンジの方がたくさん喋っていたにもかかわらずリヴァイが少し喋っただけでサシャには「うぅ…うるさい…」とウザがられる始末。 

 

かっ…かわいそう…………。

 

 

………さて、21巻の目玉である地下室に隠された真実について。

いやぁ~何で疑問に思わなかったんだろう。フィクションとはいえ人間のいる世界が壁の中にしかないなんておかしいよなぁ。グリシャが生活していた場所が自分の知っている場所(TVとかで見たことがある場所)だと知った時、20巻も続いてきたファンタジーの世界の話が一気に現実の話になったかのような錯覚をしてしまった。

「私は人類が優雅に暮らす壁の外から来た」

この世界ではいかにこの言葉が衝撃か。 

 

えっと、とりあえず分かったこと。

エレン達の住んでいる場所は実は大きな島で、世界からは”パラディ島”と呼ばれている。

1820年前にエルディア人の祖先の「ユミル・フリッツ」は大地の悪魔と契約して巨人の力を手に入れる。

ユミルは死後、巨人の力を9つに分けてエルディア帝国を築いた。

力を手に入れて調子に乗ったエルディア人(ユミルの民とも呼ばれる)は大国マーレを亡ぼし、土地や財産が奪われたいくつもの民族が死に絶えてゆく一方で、他民族に無理やり子供を産ませてユミルの民を増やしていった。これがなんと1700年間も続く。

調子に乗りすぎたエルディアにマーレが内部工作を挑んだ結果、エルディア人同士でボコスカやったことでエルディアの弱体化に成功。

さらにマーレは9つの巨人の内の7つを手駒にし、80年前に起こった「巨人大戦」に勝利。

本来なら始祖の巨人の力で争いが起こっても力の均衡を保っていたものの、始祖の巨人を継承したフリッツ王はその役目を放棄。

フリッツ王は始祖の巨人を保持したままパラディ島にあの3重の壁を築き、国民(エルディア人)と共にそこに逃げ込んだ。

しかしエルディア人全員がというわけではなく、マーレに残されたエルディア人の残党はマーレの人たちからひどい仕打ちを受けている…。

 

 …ちょ…ちょっとボリュームが…。

21巻の内容の濃さが今までの比じゃない…。

 

まだまだ続きますが、とりあえず「楽園送り」なんて皮肉にもほどがあるな。

「楽園送り」とはパラディ島を永遠にさまよう巨人、今まで調査兵団を散々食べてきたあの巨人にさせられるという意味でした。しかも”永遠”ってことはあいつら寿命無いんだな…。何も食べなくても生きていけてるもんなぁ…。

それにしても何故残されたエルディア人は殺されきらなかったんだろう?

やったことを考えると、マーレにとっくに根絶やしにされていてもおかしくないのに…。働かせる対象として残してるの?

 

そして前巻で気になってたベルトルトの十字キズ!

あの傷は”エルディア復権派”の証らしいから、ベルトルトはそのメンバーだったらしい。その割には壁の中のエルディア人を殺したけど…、どういう事なんだぁ~!

 

そしてついについにあの言葉、”戦士”が登場。これかぁー!ライナー達はこれに選ばれたのか。

選ばれし戦士となる一族は”名誉マーレ人”の称号が与えられ、この国(マーレ)での自由を保障される。

あぁ…そりゃあ頑張るよなぁ…(ノД`)・゜・。

あんな惨めな毎日送ってたらそりゃ何が何でもやるだろうよ。一族もだもん。みんなも自由にしてやりたいよなぁ…。

 

え~っと、つまりマーレは今まで7つの巨人の力で世界に幅を利かせてきたわけだけど、技術の進歩とやらで武器が力をつけてきた。絶対的だった巨人の力が危うくなってきており、燃料を必要とする時代になってきた。となると、パラディ島にあるとされる莫大な化石燃料が欲しい。フリッツ王を刺激しないように壁内に潜入し、始祖の巨人を奪還しよう!作戦を開始することにしたそうです。

 

巨人の頂点に立つ始祖の巨人をマーレに奪われたらもうエルディア復権派のみんなはぴえんどころでは無いので、グリシャはちょうど条件を満たしていた息子のジークをマーレの戦士(スパイのような役割?)になるように仕向けていた…で、案の定というかあんな事になったわけだけども。

だってグリシャの過去を見ると、ちょっとこの人大丈夫か…?って思ったところがチラホラ…(笑)考え方がちょっと短絡的だなって…。そのくせカリスマ性があるから心配。アルミンみたいな参謀タイプがいたら良かったのに…

 

 

21巻は物語の重要な所だったからボリュームが多くなってしまった。

他にもイジりたいところあったんですけどね…。

アルミンの必殺技ズボン残しや、ジャンの絶対爪痕残しの術や、ミカサの2m越え跳躍や、リヴァイとフェイの首元のアレンジ同じなことに気付いてここに何かあったらいいのにってこっそり思ったことや、クルーガーとイェーガーってどっちがどっちだったっけ???って頭がコンフュ状態になったことや、歴史の話になっている時の絵のタッチが可愛くて好きなこととかを全部語ると余裕で4000文字突破するので今回は飲み込みます。

 

 

あぁ~モブリット…。ハンジへのツッコミ好きだったのに…。

始祖の巨人すら配下に置くこの世界の頂点、諫山先生によって強制退場となりました…。

ありがとうモブリット…。

そしてエルヴィンも今度こそ本当にお疲れさまでした。

そしてそして86話だけでとんでもない情報量を入れた先生のこの技術力に脱帽。

 

22巻に続きます。