nanashiの一人語り

とりあえず適当に。

進撃の巨人6巻 この作戦の成功に必要な犠牲は多かった

f:id:nanashi_no_hitorigatari:20200406165308j:plain

進撃の巨人6巻 作者 諫山創


第23話 女型の巨人

第24話 巨大樹の森

第25話 噛みつく

第26話 好都合な道を

 

なぜだろう…今まで巨人を見ても特に気にならなかったけど、女型となると…

服着てないの気になる。

 

前回の新兵勧誘式で、アルミンがエルヴィン団長は何を見ようとしているのか疑問に思っていたのは調査兵団に潜む裏切り者のことだったのね。

今回の作戦はもしかしたらこの時点で考えがあったのかもしれない。

そして、この作戦は沢山の死者が出ることは避けられない…。

 

だからエルヴィンは裏切り者がいたらこの場に残ると踏んで、あえて調査兵団に関して厳しいことを言って脅すことで人を振り落としたのかな。

そのお話の時に「団長、脅しすぎでは…それでは入ってくれませんよ!」的なセリフもあったのはこういう気持ちがあったからかと。

 

そしてこの巻も波に乗っているジャンはアルミンとライナーに女型の巨人の気を自分たちで引いて撤退までの時間を稼ぐことを提案。

あ、あのジャンが…そんなこと言えるようになったなんて…!!

 

ジャン「…オレはただ誰の物とも知れねぇ燃えカスに…がっかりされたくないだけだ…。オレには今何をすべきかがわかるんだよ!そしてこれがオレ達の選んだ仕事だ!!力を貸せ!!」

 

またジャンで泣いてしまった(笑)ジャンの心にはマルコがいるんだなぁ…。実は自分の事あんまり好きじゃなかったみたいだけど、そんな自分を認めてくれたマルコに心救われていたのかなと想像。

 

巨大樹の森では兵士があっけなく死んでいくシーンが多くて落ち込む…。

たった一瞬の出来事で彼らの人生は終わっていったと思ったら何とも言えない気持ちになった。

女型に対してのヘイトがどんどん溜まっていくよね。

ここまでどんどん人間を殺されていくと怖さも怒りに変わる(-_-)

 

…にもかかわらずリヴァイが立体起動に移らなかったときは凄くモヤモヤしたなぁ。

何でだよー!!とリヴァイ班の皆と同じ気持ちでソワソワしてた。

そんな気持ちを見抜いているがごとく、リヴァイは皆に諭す。

  

リヴァイ「…お前らの仕事は何だ?その時々の感情に身を任せるだけか?そうじゃなかったはずだ……この班の使命はそこのクソガキにキズ一つ付けないよう尽くすことだ。命の限り。」

 

この言葉で皆の表情が変わる。そして私も(笑)

さっきまで女型に対して立体起動で攻撃に移ろうとした時と違い、みんな自分たちがやるべきこと、役割を思い出したことで心のブレが無くなったみたい。

部下達の動揺した心を冷静にさせたリヴァイの言葉…。

これがデキる上司ってやつですかい…(ノД`)・゜・。

 

それにしても、考えに理解できたとはいえリヴァイ班のすぐ後ろでどんどん殺されていく仲間達がいるこの状況は読んでてかなりストレスでした。

ここらへんきつかったなぁ~。

なので巨人になろうとするエレンをめっちゃ応援したけどペトラに止められてショック。

リヴァイはやりたきゃやれって言ってくれてるけど…。

自分の巨人の力を信じるか、仲間を信じてこのまま駆けることを選ぶか…、結果がどうなるかなんて分からないんだから悔いが残らない方を選べ、とのことです。

USJのCMでばっちり使われてたなぁ(笑)

 

ペトラ「ごめんねエレン…私達ってビクビクしてて間抜けで失望したでしょう?でも一人の力じゃ大したことはできない。だから私たちは組織で活動する。私たちはあなたを頼るし、私たちを頼ってほしい。私たちを信じて」

 

こんなこと言われたら巨人化できねーっ!!!!笑

エレンは結局仲間を信じるほうを選んで巨人化をあきらめた訳だけど、この理由がまたいい。良くないけど、いい。

 

エレン(なぜこっちを選んだ…(中略)そうだ…オレは…欲しかった。新しい信頼を。あいつら(ミカサとアルミン)といる時のような心の拠り所を…。(中略)仲間を信じることは正しいことだって…そう思いたかっただけなんだ。…そっちの方が…都合がいいから。) 

 

せ、先生~~~~!!人間の嫌な面にスポットライト当てやがって…!!!

めちゃくちゃ共感したわ!!

都合がいい…たしかにそうなんだよなぁ…

失敗したとしても仲間を信じて失敗した方がなんかマシだし。

同情だってしてもらえるかもしれない。

”仲間を信じる”って言葉にも美しさがあるし…。

 

 

エレンの巨人化した腕を触ったハンジ曰く、”クッッソ熱い”らしい。

巨人化はエレンの手の傷口から始まっていて、エレンが腕を引き抜くと蒸発していく。

巨人化した手に握られていたスプーンは熱や圧力による変化が見られない。

巨人とはどういう構造なんだ???

 

ハンジの心の声をメモ。

(やっぱりこれが自然に発生したとは思えない。何かしらの用途があって存在してる道具のような性質とも見て取れる。だとしたら…「人を食べる」存在でしかない彼ら巨人は何にとって都合のいい存在なんだ?)

 

ちなみにこれを見て自分の手を噛んでみたけど、まぁ痛いね!

 

  

見事、身動き取れなくできた女型の巨人。

そのうなじに潜むのは誰なのか…?

 

 

7巻に続く。