nanashiの一人語り

とりあえず適当に。

進撃の巨人7巻 アルミン先生のお言葉を聴かせていただく

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進撃の巨人7巻 作者 諫山創

 

第27話 エルヴィン・スミス

第28話 選択と結果

第29話 鉄槌

第30話  敗者たち

 

7巻は重かった…。ひたすら重かった。

 

今回の壁外調査は兵団に潜む裏切り者をあぶり出すためとはいえ、あまりにもたくさんの仲間が死んでいったこの作戦でエルヴィン団長に不満アリのジャン。

そこにアルミンのお言葉。

 

「 結果を知った後で選択するのは誰でもできる。あとでこうするべきだったっていうのは簡単だ。でも…選択する前に結果を知ることは誰にも出来ないだろ?結果が分からないのに選択の時間は必ず来る。」

 

これ自分自身も思い当たることあるし、世の中の文句言ってる人にも聞かせたい!

たとえ大変な結果になったとしても決断してくれる人ってありがたいんですよね。

決断しない人は決断してくれた人の選んだ道を精一杯進む…それがイヤなら自分で決断する!

決断するって結構ストレスだから決断することから逃げる人が多い。とくに今回の非情とも言える決断って普通は出来ないし、したくない。仲間が死ぬことが分かっている決断。人から、仲間から恨まれて当然の決断。

でもだからこそ、だからこそ…かっこいいんだなぁ…。


「何かを変えることのできる人間がいるとすればその人はきっと…大事なものを捨てることができる人だ。化け物をも凌ぐ必要に迫られたのなら人間性をも捨て去ることができる人のことだ。何も捨てることができない人には何も変えることができないだろう」

 

つ…突き刺さる…(-_-;) 

自分は自分を守ってばかりだわ…。だからこんな人生なんだな…(遠い目)

ここのアルミンの言葉は普段でも時折頭をよぎります。

 

そしてリヴァイ班…。

ここツラすぎでしょう…。

リヴァイ班vs女型の流れは恐怖でしかないっす。前巻のリヴァイが言った❝悔いの残らない方を選べ❞がここで効いてくるとは。

先生のインタビューによると、ワザとリヴァイ班のみんなに読者が愛着湧くようにしてたみたいで見事に心折られました(笑)

 

エレンが今度こそ巨人化しようとするも、リヴァイ班のみんなにオレ&私たちの力が信じられないのかなんてことを言われ、そんなの新兵のエレンに言っちゃったら”あ、ハイ…お願いします…”って気持ちになっちゃうでしょ(笑)

 

案の定エレンは納得していない部分はありつつも先輩たちに任せることにするけど、この時のエレンの顔にエルヴィンの”(全てを失う覚悟で挑まないとならない)そうして戦わなければ人類は勝てない”というセリフが被っていますがこれがまたニクイ演出^^

 

リヴァイが亡骸となってしまったリヴァイ班を一人ひとり確認していくシーン。

ここは…もうぼろ泣きでしょ…。 

グンタ、エルド、オルオ、ペトラ…。

最後のペトラの死を確認した時のリヴァイの表情がまた絶妙!!

右眉は動いてないけど、左眉に苦しさを表すようなひそめた眉になってるのが控えめに描かれていて、これがとんでもなく良き!!!

これが両眉なら感情を出しすぎているように見えるし(それでもクールだけど)逆に両眉とも動かさなかったら冷たすぎるように見えます。それではもはや兵団の機械…。

この表情のバランスが絶妙だと思いました。

改めて先生のセンスは素敵です。

 

リヴァイ班はリヴァイが選んだ人たちで結成されて、みんな兵長に選ばれて嬉しい、誇らしい気持ちだったけど、リヴァイからしたら”自分が選んだ”って思いがあるから死なれたらよりキツイはず。

自分が選んだ部下、そしてすごく慕ってくれるそんな部下が自分より先に死ぬのは……。

 

そんな心ズタボロのリヴァイに連れ去られたエレンを追うミカサから「そもそもはあなたが守っていればこんなことにならなかった…」なんて言われ散々なリヴァイ兵長…。

やめてミカサ!リヴァイのライフはゼロよ!

 

それにしてもリヴァイの強さはもう異次元の強さだわ…(@_@)アニメでも気合いれて描かれてたよなぁ…。

 

女型の目から涙が流れたのは、沢山の人を殺してここまできたのにエレンは奪えず、何の成果もない…。その涙なのかな~と思いました。

女型は恐ろしいことしたけど、何か事情があるのかね。それでもヒドイけど。

 

壁内に戻ってきたエルヴィンはこのあと散々叩かれるんだろうな…(遠い目)

今回の壁外で調査兵団の存続は絶望的。

沢山の仲間を失い、沢山の人の心に傷を残し、謎は明かされぬまま、一体ここからどうなるのか…。

 

8巻に続きます。